盗まれた車が事故を起こしたら？

こんにちは姫野です。
店内カウンターより、、、

もしかしたらあなたも
疑問に思ったことが
あるかもしれませんが

“もし自分の車が盗まれて
その車が事故を起こしたら
全ての損害賠償責任は
犯人が負うのか？”

という話があって

これは確かに
普通に考えれば

「それは犯人が
全責任を負うでしょ！」

と思うところですが
実はそうとも言い切れなくて

もし事故を起こした車の
本来の所有者である
例えばあなたが車の管理を
適切に行っていなかったら

盗んだ犯人だけでなく
あなたにも事故の相手に対する
損害賠償責任が
発生する可能性があって

「そんなバカな・・・」

と思うかもしれませんが

残念ながら
これは本当の話です。

それでその

“車の管理を適切に
行っていなかった場合”

というのは

・エンジンをかけたまま
・鍵を車内に置いている
・ドアロックをしていない

といった状態のことで

他にも

・第三者が容易に接触が
可能な場所に車を停めている

・長時間車から離れている

といった状態も含まれます。

なので私がいつも
ここでお伝えしている

“コンビニでエンジンを
かけっぱなしにして
店内で買い物をしている”

というのも
これに該当する
可能性が高いわけで

もしこの状態で
愛車が盗まれて
犯人が事故を起こせば
あなたにも損害賠償責任が
発生するかもしれない
ということになるわけです。

またあなたが
車の盗難被害に遭っても
警察に被害届を提出せずに
放置していた場合なども
該当することがあり

その盗まれた車で
事故を起こされて
被害に遭った人からも

「誰かに賠償して欲しい！」

と訴えられる
可能性もあって

盗難車が人身事故や
物損事故を起こした場合、
自動車保険の補償は

車の本来の所有者に
損害賠償責任が有る場合と
無い場合とで異なっており

車の本来の所有者に
損害賠償責任が無い場合は

“車の管理は適切に
行っていたものの
盗難被害にあってしまい
盗まれた車を運転していた人が
人身事故や物損事故を
起こしたとしても

車の本来の所有者には
その事故に関する
損害賠償責任は生じない”

となっています。

なのでこの場合は
盗難車が歩行者を
はねてしまったり

電柱やガードレールに
追突したりしても
その車が加入している
対人賠償や対物賠償保険は
使えないということになって

まぁこれは
あたり前と言えば
そうなんですが…

もしその
盗難被害に遭った車の
自動車保険に車両保険が
セットされていれば

盗まれた車が
戻って来なかった場合は
事故などによって
全損してしまった時と
同等の補償を受けることが
できるようになっています。

そして今度は逆で
車の本来の所有者に
損害賠償責任がある場合は
管理責任を問われてしまい

盗難車を運転していた人
(犯人)だけでなく
車の本来の所有者にも
損害賠償責任が
生じるケースとなって

この場合は盗まれた車が
歩行者などを死傷させた場合に
強制保険の自賠責保険と
自動車保険の対人賠償保険
の補償が受けられ

他人の家の壁や店舗に
衝突した場合には
対物賠償保険の補償を
受けることができると
考えられます。

そしてこの場合の
車両保険については
基本的には車本来の所有者に
損害賠償責任がない時と
同等の補償が受けられる
ようになっているんですが

問われた管理責任の度合いが
重大な過失とみなされるような
ケースでは車両保険の補償は
受けられない場合もあるので
注意が必要です。

少しややこしい話に
なってしまったので
簡単にまとめると

“車が盗まれて
管理責任を問われても
車両保険に入っていれば
よほどの事がない限り
壊れた車の補償はされる”

ということで逆に

“車両保険に入ってなくて
管理責任を問われたら
被害相手の損害には
保険が使えるけど

管理責任がどちらでも
車両保険に入ってなければ
盗まれた自分の車の
修理代は補償されず
犯人に賠償させるしかない”

となってこの場合でも

“自分の車は盗まれて
犯人が事故を起こしたのに
自分の保険も使って
損害賠償をしないといけない”

となってしまい
本当に良いことは
1つもありませんから

あなたも
車の管理は適切に行うよう
気を付けてください。

では今日のお話は以上です、
次回もよろしくお願いします。


＜今日のオススメ＞

これも毎回
お伝えしていますが

やはりそもそも
愛車を盗まれないのが
一番良いですから

車両の盗難が心配な方には
カーセキュリティの装着を
強くお薦めします。

もちろん

「カーセキュリティさえ
付けておけば絶対に大丈夫！」

というわけではありませんが

盗む側(犯人)からすると
防犯装置が付いている車は
単純に盗むのが面倒で

当然、犯人たちは素早く
簡単に作業を終えたいので

“この車には
カーセキュリティが
取り付けられているから
簡単には盗めない”

という心理で
狙われ難くなるのは
間違いないと思います。

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