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車高調の違いについて、、

NOBU CAR CRAFT

こんにちは姫野です。
店内カウンターより、、

これは前にも
ここでお話したんですが
お店でも車高調に関する相談は
よく受けていて

その中でも車高調の種類や
ネジ式と全長調整式の違い
についてはよく質問されます。

確かにカタログなどを見ても
どちらも同じような写真が
掲載されているので
違いがわかりにくいですし

そもそも写真を見ただけで
見分けがつくのなら
その人はもうずいぶん
詳しいということなので
それもわかる話です。

本当は
うちのお店に来てもらって
展示品を見ながら
私の話を聞いてもらうのが
一番説明しやすいんですが

今日は頑張って
文字だけで
説明しようと思います。

内容的には前にここでも
何度か話したことになるので

もしあなたが既に
車高調について詳しいのなら
今日のお話は
スルーしてもらって構いません。

では早速始めますが、、

まず車高調には大きく分けて
“ネジ式”と“全長調整式”
という2つの種類があって

全長調整式は“フルタップ式”
と呼ばれることもありますが
どちらも同じ意味です。

ネジ式と全長調整式は
初心者がカタログの写真を見ても
見分けがつきにくいもので
ぱっと見は同じように
感じてしまいます。

でもよ~く見ると
調整用のリングの場所や
数が違っていて

ネジ式はリングが
スプリングの下だけにあって
数は1~2枚、

全長調整式は
スプリングの下と
そこからもう少し下にも
リングがあって
数も2~3枚と多いんです。

ちなみに
メーカーごとに違いますが
そのリング状のネジのことを

・スプリングシート
・ロックシート
・シートロック
・ブラケットロック

などと呼んだりします。

それでそのリングの場所や
数こそが重要なポイントで

まずネジ式は
スプリングの下でしか
調整ができないので
車高を変更すると

ショックの
ストローク(動く幅)と

スプリングの
プリロード(緩さ)が

一緒に変化して
乗り心地も変わってしまいます。

つまり
車高を下げれば下げるほど
ストロークが減って
スプリングも緩くなって

乗り心地が悪くなってしまう
ということです。

反対に全長調整式は
スプリングの下と
そのまた下に付いている
2種類のリングで

乗り心地と車高を別々に
調整することができます。

簡単に説明すると
上のリングで
ショックのストロークと
スプリングのプリロード、

下のリングで全長(車高)を
調整することができます。

だから大概どのメーカーも
ネジ式に比べて全長調整式の方が
値段が高いんですが

乗り心地を重視するなら
全長調整式をお勧めしています。

やはり
いくら車高が下がっても
乗り心地が悪かったら
長くは乗れませんから
そこは大事なポイントです。

それからもう1つの
減衰力(げんすいりょく)
についてですが

これはショックの
伸び縮みの抵抗力のことで

これが調整式だったら
ショックの動きをかたくしたり
やわくしたりできる
ということです。

カタログなどには

“減衰力40段調整機能付き!”

と載ってたりしますが

あくまでもこれは
ショックの動きを
調整するものなので

“乗り味を変えるもの”

と覚えておいてください。

車高調の乗り心地自体は
基本的にスプリングのバネレート
(かたさ)とショックの減衰力の
バランスで決まるので

どちらかだけを変更しても
根本的には良くなりません。

ただ、とはいっても、、

より理想の乗り心地に
近づけるためには
絶対に必要な調整機能で

その車高調が良品であれば
減衰力の調整だけでも
走ってみてすぐにわかるほど
乗り味を変えることもできます。

なのでこちらも
もし減衰力調整の
設定がある車種であれば
お勧めしたいところです。

そして
減衰力調整の段数なんですが
実は単純に多ければいい
というわけでもありません。

数字だけで見ると
16段調整よりも40段調整の方が
いいような気がしますが

実際に調整できる幅は
あまり変わらないんです。

もちろん私は
全ての商品をチェックした
わけではないので
例外はあるかもしれませんが
通常それはあり得ないわけです。

なぜなら
前述のように乗り心地は
スプリングのバネレートと
ショックの減衰力との
バランスで決まるものなので

もしそんなに
減衰力調整の幅があるショックを
メーカーが設定してしまったら

調整次第で
そのバランスが大きく崩れて
逆に乗り心地が
悪くなってしまうからです。

だからメーカーは
おおよそ乗り心地が
崩れない程度の幅で
減衰力の調整ダイヤルを
設定しているので

16段よりも40段の方が
ものすごくかたくしたり
やわくしたりできる
というわけではないんです。

“段数が多い方が
同じくらいの幅の中を
より細かく設定できる”

という風に
理解してください。

そして一般的には
あまりに細かく調整しても
サーキットを走る
レーサーでもない限り
そこまでわかりませんから

うちでは

「減衰力調整の段数には
こだわらなくてもいいですよ。」

とお客さんに伝えています。

もしあなたが
すでに36段や40段など
段数の多い商品を装着していて

「自分でダイヤルを回して
調製しても変化がわからない。」

というのなら

一気に2段ずつ回して
調整してみてください。

商品がまともに機能していれば
そちらの方が調整しやすいと
思いますよ。

ずいぶん長くなりましたが
最後まで読んでくれて
ありがとうございます。

あなたも車高調を買う時は
今日のお話を参考にして
選んでみてくださいね。

では今日のお話は以上です、
次回もよろしくお願いします。


<今日のオススメ>

NOBU'S SELECTシリーズの
車高調セット足(あし)プランも
乗り心地重視の全長調整式です。

表示価格には消費税、取付工賃
アライメント調整、光軸調整など
全ての費用が含まれているので
これ以上の代金をいただくことは
一切ありませんから
安心してお買い求めください。

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