〇〇〇〇〇って何ですか？

こんにちは姫野です。
店内カウンターより、、、

先日もお店で
同じような話に
なったんですが

お客さんから
車高調やダウンサスの
相談を受けた時に

「このカタログに書いてる
バネレートって何ですか？」

と聞かれることがあって

確かに車高の調整範囲や
純正比という項目には
“－30mm”とか書いてあるので

おおよそこれが
車高のダウン量や
リフトアップの場合は
上げ幅だというのが
わかると思うんですけど

そのバネレートのところには

・フロント 4.0kgf/mm

・リア 2.5kgf/mm

とか書かれているので

普通はこれが
何の数値なのか
わからないと思いますし

フロントとリアで
微妙に数値も違いますから
余計に？？？と
なるんだと思います。

それでこの
バネレートというのは
簡単に説明すると
スプリング(バネ)の
かたさのことで

具体的にはそのバネを
1mm縮めるのに
必要な力を示しており

例えばバネレートが
4.0kgf/mmとなっているのなら
1mm縮めるのに4kgの力が必要
みたいなイメージです。

なので基本的には
この数値が高いほどバネがかたく
低いほどやわらかいと
覚えてもらえば良いんですが

当然、重い車ほど
この数値は高くなり
軽いほど低くくなるので
重量が軽い軽自動車だと
2～3kgf/mm程度ですが

アルファードなどの
大きくて重い車になると
4～6kgf/mmほどのレートに
なることもあります。

さらに
このアルファードでは
純正でもフロントより
リアの方がレートは
高くなっていて

例えば
フロントが3.0kgf/mmでも
リアは倍の6.0kgf/mm
だったりします。

「フロントには
エンジンがあるから
重いのはわかるけど

リアの方が
レートが高いのは何で？」

と不思議に
思うかもしれませんが

これにはバネの長さ
(自由長)というのも
関係していて

ミニバンなどの
リア(後部座席付近)は
人間が使うスペースを
広く設計しているので

サスペンションを
装着するスペースが狭く
長いショックやスプリングが
装着できないため

狭いスペースでも踏ん張れる
短くてかたいバネを使って
それを高性能なショックで
調整(乗り心地を良く)している
というわけなんです。

少し話がそれたので
バネレートに戻しますが…

つまりバネレートが
高くてかたいバネなら
あまり縮まないから
仮に車高を下げても
タイヤはボディに当たらない
ということになるので

一般的にダウンサスや
車高調に使われる
バネ(スプリング)は
純正よりもレートが
高くなるんですが

今度は
バネレートが高すぎると
乗り心地は悪くなります。

実際に私は昔、
バネレートが30kgf/mmの
軽自動車を
運転したことがありますが
乗り心地はとてもかたくて

舗装された道路でも凸凹が
ダイレクトに伝わってきて
腰がどうかなりそうで(笑)

少しの段差を越えた時でも
“ガツン！”と音が出たりして
メンタル的にも
あまりよくありませんから

いくら車高を
下げたいからといって
あまりにバネレートが
高すぎるスプリングを使うのは
お薦めできません。

逆に乗り心地を重視すると
バネレートは低めの方が
良いわけなんですが

逆に低すぎると今度は
車体が沈み過ぎて
タイヤがボディに
当たってしまうので

やはりバネレートは
自由長やその動きを抑える
ショックの性能などに合わせて
選ばないといけません。

まぁこのあたりは
ダウンサスや車高調を買う時に
あなたがバネレートを
指定するわけではないですし

サーキットでレースを
するわけでもないでしょうから
あまり深く考えなくても
良いと思います。

正規のルートで
販売されている
通常の商品なら
最初からメーカーが
適切なスプリングを
セットしてくれてますから

純正を基準に
バネレートが低いとやわい、
反対に高いとかたい
くらいに覚えておいてください。

では今日のお話は以上です、
次回もよろしくお願いします。


＜今日のオススメ＞

あたり前ですが
乗り心地が良い、悪い
かたい、やわいという感覚には
個人差があります。

低めのバネレートでも
“少しかたい”と
感じることもあるので

車高調を買うなら
減衰力調整が付いたものが
お薦めです。

もちろんNOBU'S SELECTの
足(あし)プランに採用されている
タナベ製の車高調にも
減衰力調整が付いている
(一部車種は除く)ので
安心してお買い求めください。

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